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津軽ローカル鉄道

地元の生活路線・JR津軽線はささやかに2両編成。
1日5往復だけの列車とすれ違えた。ラッキーな気分。
津軽線・津軽二股駅と、北海道へ続く津軽海峡線・津軽今別駅は隣り合わせ。
まわりに人家などはあまりない場所。
待ち合わせ客向けにか新しい施設が併設されていた。
乗客を乗せる電車は短いけれど貨物列車は数え切れないほど長い。
北海道と本州を結ぶ現代の松前街道の機能である。

植え付けの終わった田んぼに変わらぬ風景。

三厩の海

津軽の夏の海は穏やかだだった。
それでも静かに確実に日は傾いて、夕陽色が差してきた。

三厩

国道339号線に珍しくトンネル部分があった。
この付近の地下には青函トンネルという大構造物が存在する。

三厩湾に面して漁業用の作業小屋が点在する。

タテにヨコにさし渡された矩形の連続。
生きるためにある道具たちには無駄がない。

竜飛埼・灯台と岬

津軽海峡の安全を見守る龍飛埼(たっぴさき)灯台。
高さは14m。47万カンデラ。灯台と整備用の建物も純白の建物だ。
「風の岬灯台」とあるように、周囲は帽子も吹き飛ばす勢いの強風。
この地でずっと施設維持をする苦労が忍ばれる。
不思議な円形舞台は、昔の軍事用監視塔があったなごり。
観光スポットではあるが、北の守りの要でもあるのは今も変わらない。
灯台付近の西側の眼下にあるのが津軽半島・竜飛岬。
実際に冬景色にここに立つのは相当の難行と思われる。
今日のような晴天なら竜飛から北海道を眺めることができる。これは幸運の日。
突端には最新式のレーダー設備が24時間海峡を見守っていた。
※設置案内板が文字劣化していたため、文字を後入れしている。

竜飛崎展望台

歌碑のあった展望所より、さらに上の竜飛灯台まで登ってみよう。
車でも行けるが、体力があるならちょっとしたハイキング気分。
なだらかな津軽の山々に風力発電塔がゆっくりと稼働していた。
びょうびょうと強い風が吹き付ける。まさに地の果て。
果てだからこその風景。広い空。
竜飛崎の展望台まで登ってきた。
駐車場には数軒の売店があり、店脇には晴天の空に干し蛸がまぶしい(?)
冬にここにきたときは強風吹き荒れ、とても車から降りられなかった。
今日のような日なら灯台の先まで行けるはずだ。

竜飛・階段国道339号線

津軽半島の龍飛までやってきた。
竜飛崎よりさらに北に突き出る帯島へは小さな橋を渡る。
なにがあるという訳でもないが北端記念写真。
厳冬期はいざしらず、この時期はのんびりしたムードだ。
松前街道は三厩から国道339号線となり、有名なのはその北端部分。
歩行者のみがいける階段国道だ。
くねくねと階段を登り、展望所へと続く362段。
登りきれば津軽半島を題材にした歌碑からメロディも流れる観光スポット。
たくさんの観光バスも止まり、見晴らしのいい津軽の北端。
この地に来るなら、やはり気候の良い季節がおすすめだ。

松前街道の家並

津軽半島北端への道は北海道松前藩が参勤交代のルートとして使ってきた。
昆布など魚介類の通商ルートでもあり、北の経済と文化が行き交う街道でもあった。
潮風に晒されて独特の風合いをみせる住居。
このあたりは北海道からのTV電波も届き、ネット5局も聴取可能だとか。
街道をはさんで海側には船小屋である番屋がならぶ。
大規模な岸壁がない北の海では、船ごとに作業小屋(いわゆる番屋)を備えている。
激しい風雨から守り、道具類のメンテナンスをするための機能的展開。
街道からは味気ない外観だが、その向こうでは海と闘うドラマが日々繰り返されている。
※海側からの撮影は三厩梹榔(みんまやひょうろう)地区
厳冬に吹き付ける嵐に耐える木造建築は意外と強い。
住人の絶えたらしき古い家も崖下にひそやかに息づく。

三厩の港

義経伝説でも知られる三厩(みんまや)。
海は津軽海峡に面してイカ釣り漁船の基地にもなっている。
荒海から守る緩やかな三厩湾にはいくつもの漁港が並んでいる。
すぐ背後には山の斜面が迫り、冬の厳しさがしのばれる。
まだ明るい昼間だが、集魚灯(イカ釣りランプ)の点検中のようだ。
漁業の町の昼下がりは、真夜中のまどろみの中。