改修の終わった文化会館

 良く晴れた日の文化会館前。国道はいつも交通量が多い
 雪が多いこともあってか、中心市街地には緑が少ない。
うっそうとした木陰は歩行者にもやさしい。

古い商店街

 青森駅の裏手には昔ながらの商店街が残っている。
昭和のままの世界がここでは現役。
 地元生活者向けの個人店舗が多く独特の風情。
 老婦人が地物野菜を並べる露店もまだ現役だ。
さらに山手側には古川の市場街。
生鮮食品センターにはずらりと海産物や野菜の店など。
昼を回ればのんびりムード。
それでも夕飯準備の客などが途切れない、市民の台所だ。
残念ながら午後には閑散としてしまうのが地元市場だ。
それでも全部が店じまいではなく、4時頃までは何かしら営業している。

07年の青森駅前

 青森観光の拠点になるJR駅。1959年に建てられた駅舎はまだ現役だ。
1988年までは海に伸びるホームから青函連絡船に乗り換えできたという。
 2010年には東北新幹線が青森市まで開通する予定だ。
ここに新幹線は発着しないが、だからこその新開発計画が進められている。
 駅前に迷路のごとく拡がっていた市場はビル地下などへ移転。
病院も入るマンションは老齢層に人気があるという。雪国の暮らしも変わりゆく。
数年前より自動改札やエスカレータもついた。
 駅前ロータリーのバスターミナルは路線や系統が複雑で新参者泣かせであった。
駅前広場は新開発計画が進められ、バスレーンは駅ホームと並行になる予定。

 当地にくる芸能人、というより裏方衆に馴染みの寿司屋がここにあった。
再開発の流れかこの一角は全面リニューアル。同じ店名の喫茶店が残る。

夏の旭町通り

夕陽に照らされる国道7号。ここ数年でビルの看板もだいぶ変わった。
繁華街である旭町通りのテナントもかなり代替わり。街はどんどん変化する。

津軽ローカル鉄道

地元の生活路線・JR津軽線はささやかに2両編成。
1日5往復だけの列車とすれ違えた。ラッキーな気分。
津軽線・津軽二股駅と、北海道へ続く津軽海峡線・津軽今別駅は隣り合わせ。
まわりに人家などはあまりない場所。
待ち合わせ客向けにか新しい施設が併設されていた。
乗客を乗せる電車は短いけれど貨物列車は数え切れないほど長い。
北海道と本州を結ぶ現代の松前街道の機能である。

植え付けの終わった田んぼに変わらぬ風景。

三厩の海

津軽の夏の海は穏やかだだった。
それでも静かに確実に日は傾いて、夕陽色が差してきた。

三厩

国道339号線に珍しくトンネル部分があった。
この付近の地下には青函トンネルという大構造物が存在する。

三厩湾に面して漁業用の作業小屋が点在する。

タテにヨコにさし渡された矩形の連続。
生きるためにある道具たちには無駄がない。

竜飛埼・灯台と岬

津軽海峡の安全を見守る龍飛埼(たっぴさき)灯台。
高さは14m。47万カンデラ。灯台と整備用の建物も純白の建物だ。
「風の岬灯台」とあるように、周囲は帽子も吹き飛ばす勢いの強風。
この地でずっと施設維持をする苦労が忍ばれる。
不思議な円形舞台は、昔の軍事用監視塔があったなごり。
観光スポットではあるが、北の守りの要でもあるのは今も変わらない。
灯台付近の西側の眼下にあるのが津軽半島・竜飛岬。
実際に冬景色にここに立つのは相当の難行と思われる。
今日のような晴天なら竜飛から北海道を眺めることができる。これは幸運の日。
突端には最新式のレーダー設備が24時間海峡を見守っていた。
※設置案内板が文字劣化していたため、文字を後入れしている。

竜飛崎展望台

歌碑のあった展望所より、さらに上の竜飛灯台まで登ってみよう。
車でも行けるが、体力があるならちょっとしたハイキング気分。
なだらかな津軽の山々に風力発電塔がゆっくりと稼働していた。
びょうびょうと強い風が吹き付ける。まさに地の果て。
果てだからこその風景。広い空。
竜飛崎の展望台まで登ってきた。
駐車場には数軒の売店があり、店脇には晴天の空に干し蛸がまぶしい(?)
冬にここにきたときは強風吹き荒れ、とても車から降りられなかった。
今日のような日なら灯台の先まで行けるはずだ。