松前街道の家並

津軽半島北端への道は北海道松前藩が参勤交代のルートとして使ってきた。
昆布など魚介類の通商ルートでもあり、北の経済と文化が行き交う街道でもあった。
潮風に晒されて独特の風合いをみせる住居。
このあたりは北海道からのTV電波も届き、ネット5局も聴取可能だとか。
街道をはさんで海側には船小屋である番屋がならぶ。
大規模な岸壁がない北の海では、船ごとに作業小屋(いわゆる番屋)を備えている。
激しい風雨から守り、道具類のメンテナンスをするための機能的展開。
街道からは味気ない外観だが、その向こうでは海と闘うドラマが日々繰り返されている。
※海側からの撮影は三厩梹榔(みんまやひょうろう)地区
厳冬に吹き付ける嵐に耐える木造建築は意外と強い。
住人の絶えたらしき古い家も崖下にひそやかに息づく。