小川原湖のオオバン

波立つ小川原湖の水面に黒い固まりがいくつもぷかぷか。
マイペースに波乗りを楽しんでいるのはオオバンらしい。
灰色がかった黒い体躯に白い額とくちばし。
案内板によるとこの地域に生息するたくさんの水鳥たちの一種。
暖かくなって南から来訪したとみえる。

象の檻

小川原湖一帯はいくつかの沼を配する静かな湖沼地帯。
そこにはもうひとつの側面も備える。
隣接する米軍三沢基地に付随する円筒形巨大アンテナ。
通称象の檻、AN/FLR-9。直径約440m、高さ約37m
冷戦時代に電波傍受施設として活躍したそうだが今は昔。
老朽化と技術刷新の流れで2013年より撤去が始まる
情報戦は水面下。
電波の世界は変貌させつつ今も緊張は続いているのだ。

湖畔のヤエザクラ

小川原湖畔にはたくさんの桜の木も植えられている。
5月中旬ともなれば、さすがにソメイヨシノはもうない。
そのかわり、そこここにヤエザクラ。
気温はまだ低めなのだが、日差しが心をやわらげる。

LAKE OGAWARAKO PARK

小川原湖は下北半島の付け根ちかくにある大きな湖。
汽水湖としては面積は国内5番目、水深は最深。
全貌を見下ろせるような山などがないためその広さを実感しにくいが
関東/北海道間の航空路上にあるので、飛行機利用者には認識度あるかも。
冬には氷結する湖面でワカサギ釣り、春は桜
夏場には水遊びにキャンプに、と四季を通じて楽しめる。
とはいえ、桜の終わった5月の平日は人影はほぼなし。
のんびりひなたぼっこでも。
湖面は強い風に吹き付けられ、かなり波立っている。
水は予想以上に透明だった。

夕刻の馬

八戸方面から青森への移動ルートにある牧場。
タイミングがよければ馬に会うことができる。
この日はお食事中の馬が1頭。
もしかしたら以前にも会った馬かもしれない。
静かに佇む姿に夕陽が傾いてきた。

五戸あたり


春の上北

FIELD PATCHWORK

八戸近郊にはこの季節でも地面が白くなっている。
もちろん雪ではなくてビニールハウスの海である。
青森県の太平洋側は雪が少なく、農耕地として活用されているのだ。
パッチワークのようにさまざまな模様が描かれる。
連綿と続く杭は長芋の畑。




低温なためハウス栽培が発達しているのだろう。
冬場でも新鮮な産直野菜が入手できるようになった。